Faveur

ファブール 【花の恵みに寄り添うくらし】 バッチフラワーレメディ 

愛の交換

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毎週土曜日は、中学生の娘がお弁当を持って部活に行きます。

 

朝、寒い寒いと言いながら、起きて、お弁当作って、子供を起こして、一緒に朝食を食べながらテレビを見たりする。

 

「いってきます」と言って立ち上がる娘に、「いってらっしゃい」と声をかける。

 

外の景色に目をやると、天気のいい日はたいていいつもオレンジ色の朝日が眩しい光をふりまいている、この時間がとても好き。

朝の冷たい空気の中で、娘は何を思いながら歩いているだろう・・・

ここ何年か、ちょっとしたことが感慨深く、小さなことにじんときてしまいます。

これって年のせい? (-_-;) 

 

 

いってらっしゃい という言葉は、「無事に行って、帰ってきなさいよ」

という意味なんだとか。

いってきます、も同様に。

行っても、来ますよ。「ちゃんと戻ってきますよ。」

 

 

まるで戦地に赴く息子と、年老いた母の会話のよう。

いつの時代かははっきりしませんが、このような関係の中で生まれた言葉だという説もあるんだとか、ないんだとか・・・。

 

ただいまは、私はただいま(たった今)戻りました。

「私は無事に戻りましたよ」というのを知らせる言葉。

心配している母に、家族に、今すぐにでも自分の無事を、帰還を伝えたい思いから生まれた言葉?

 

おかえりは、「よくぞ無事にお帰りになられましたね」

あなたが戻ってきて、わたしはとても嬉しい。

 

 

今のご時世では、挨拶はただの挨拶なのかもしれない。

でも、意識していないだけでやっぱり「いってらっしゃい」という言葉を言う時、

 

あなたの無事を祈るよ、あなたの帰りを待ってるよ、

 

そういう想いが心に満ちているような気がします。

 

短い言葉の中に、純粋に相手を思い遣る気持ちを込めて、朝に夕に、交わしあってきた言葉。いったいどれくらいの長い時間の中で、どれほどの日本に住まう人たちが交わしてきたんでしょう。

 

あたりまえのようにこの言葉を交わす時、私たちの身体にはきっと愛のエネルギーがほとばしっているに違いない(笑)

あいさつは、愛の交換ですね。

 

日が暮れて、辺りがまた暗くなる頃、娘が帰ってきます。

そして、また言うのでしょうね。

「ただいま」 「おかえり」